鯰/ナマズ

鯰/ナマズの概要

滑らかな体表をしており、鱗が存在していません。餌はエビや魚、かえるなどで、寿命はとても長くなっています。体表には斑紋があり、体色は暗褐色っぽくなっています。成長すると五十センチを超える全長になり、分布域は日本の北海道以外の淡水域です。仲間となる種類では、イワトコ、ヒレ、ヨーロッパ、アメリカ、ビワコオオ鯰があります。イワトコ鯰はすき焼きや天ぷら蒲焼などの調理に用いられますが、市場への流通量はあまりないとされます。多くは専門店で処理されており、値段も高くなっています。脂ののりはバランスよくなっており、余呉湖や琵琶湖に生息しています。ヒレ鯰は石垣島で見られます。これは輸入された種類で、原産地は台湾や中国南部と言われています。アメリカ鯰はフグに類似する味を持っているとされ、刺身やから揚げ、ちり鍋といった形で使われています。食感があり、脂肪の含有量も多く、あまりクセはありません。平たくなっていない頭部が特徴で、ナマズの代わりに使われることが多いようです。もともとアメリカから輸入されたもので、それが養殖されています。ビワコナマズは味の質が劣るため、ほとんど食用にはされません。国内の淡水魚では一番大型に成長すると言われており、琵琶湖の特産になっています。尚、なまずそのものはヘコキとの別名も持っています。

ナマズ/期待される効能・効果

癌の発生を抑えたり、皮膚や粘膜を守る働きがあると言われています。また、肝機能を高めたり、視力を保つのを改善する作用があるとされます。その他、高血圧や動脈硬化を防ぐのに役立つと考えられています。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンD・Eなどがあります。ドコサヘキサエン酸は脳細胞を活発化させ、学習能力や記憶力を上昇させると考えられています。このため、老人性認知症の改善に有用とされています。また、アレルギー症状であるアトピー性皮膚炎などの症状を緩和したり、コレステロールを減少させる作用があるとされます。その他、癌の予防にも有用とされます。エイコサペンタエンサンはDHAより優れたコレステロール低下や抗血栓作用があると言われています。また、血液の流動性を高め、動脈硬化や高血圧を防ぐのに役立つと考えられています。その他、癌を防ぐ働きやアレルギー症状を緩和する作用もあると言われています。