合鴨/アイガモ

合鴨/アイガモの概要

播磨風土記と呼ばれる文献に鴨料理のことが記されているため、この頃には既に鴨(カモ)が食用にされていたのではないかと考えられています。合鴨の仲間となる種類では、マガモやバリケン、コガモといったものがあります。マガモは狩猟目的で狩られることが多く、いわゆる鴨猟の対象になっている種類です。メスは羽が褐色になっており、オスは首が鮮緑色になっています。青首家鴨の原種とされておいて、湖や沼などに生息しています。分布域は北半球で、冬に日本へ訪れる渡り鳥です。バリケンは大型のタイプで、飼育されるカモです。赤っぽいコブ状のものが口ばしと目の周りに見られます。コガモは狩猟にも採用されている種類であり、日本へは冬に訪れます。繁殖はカムチャツカ半島で行われているようで、大きさの程度は鳩に類似すると言われています。尚、合鴨はマガモと家鴨(あひる)の交配から誕生したものを言います。

アイガモ/期待される効能・効果

合鴨には貧血を改善する働きや皮膚の機能を保ち、それを改善する作用があると言われています。含有される合鴨の成分にはヘム鉄やコラーゲン、ビタミンB2、カリウムなどがあります。ヘム鉄は野菜などに多く含有される非ヘム鉄とは異なり、魚介類に多い成分です。貧血の予防に有用とされており、その吸収率は非ヘム鉄に比較すると数倍に上ります。コラーゲンは細胞同士を結合する蛋白質で知られており、弾力性のある皮膚を維持するのに必要な成分と言われています。また、骨へのカルシウム沈着を促進させたり、免疫力を強化する働きもあるとされます。その他、老人性白内障や老眼、目の疲れを防ぐのにも有用とされます。ビタミンB2は、蛋白質や脂質、糖質を分解し、エネルギーに転換させる際、補酵素としてその作用を補う役目を持っていると言われています。また、髪や爪、肌などの細胞再生に必要とされる成分であり、成長を促す働きがあると言われています。カリウムは細胞内の酵素反応をコントロールする作用があると言われており、エネルギー代謝を円滑にし、細胞が適正に機能する状態を作り出す働きがあると考えられています。また、腎臓においてナトリウムの再吸収を阻害し、尿中への排泄を促進させる作用があると言われているため、高血圧の予防に役立つとされます。