バター

バターの概要

一般に普及し出したのは十九世紀以降の話で、技術進歩に伴ってヨーロッパで伝播していったとされます。しかし、旧約聖書にも記載されていると言われており、バターそのものの存在は紀元前数千年に遡ると推測されています。種類では、無塩、発酵、マカーンがあります。無塩バターは発酵タイプと非発酵タイプがあります。発酵タイプは国内であまり作られていませんが、これは保存性に劣るためです。塩を添加していない種類であり、製菓などに用いられます。発酵バターは美味とされている種類で、コクがあって特有の風味を持っています。乳酸発酵させたクリームから作られています。マカーンは、インド産のバターであり、発酵の原料は水牛の乳です。またギーと言われているものは、これに熱を加えてろ過処理を行ったものです。尚、国内で利用されているものの多くは、非発酵ばたーとなります。いくつか僅かに香気成分が含有されているため、芳香性に優れ、融点も低いため、口溶けも良くなっています。発酵ばたーはヨーロッパで広く利用されており、発酵させたクリームが用いられます。

ばたー/期待される効能・効果

皮膚や粘膜を守り、免疫力を高める作用があると言われています。また、成長を促す作用や、視力の働きを保ち、その改善作用などがあると考えられています。含有される成分では、ビタミンA・D・E・K、カルシウムなどがあります。ビタミンAは、皮膚や粘膜を保護する作用があると言われています。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進させ、血中濃度を調節する働きがあると考えられています。ビタミンEは優れた抗酸化力があることで知られており、細胞の老化を防止する作用があるとされます。ビタミンKはカルシウム結合蛋白質や血液凝固因子の生成に関与していると言われています。カルシウムは骨や歯を丈夫にする他、神経の興奮を抑制する作用があるとされます。また、筋肉の収縮や細胞の機能をコントロールする働きなどもあると考えられています。