鹿尾菜/ヒジキ

鹿尾菜/ヒジキの概要

ヒジキは縄文時代の貝塚に、食用にされていた跡が残っていると言われており、古くから食されていたものと考えられています。鹿尾菜の仲間となる種類では、ホンダワラ、ヤツマタモク、アカモクがあります。ホンダワラは、酢の物などに利用されています。ヤツマタモクは食用とされるのが先っぽであり、枝分かれして細かくなっています。通常、採取した鹿尾菜を直接食べることはありません。これは渋味が強いためで、一般に渋味を水煮で抜いて、それを乾燥させて蒸したものが生鹿尾菜として流通しています。

ヒジキ/期待される効能・効果

視力を保つのを改善したり、皮膚や粘膜を守る働きがあると言われています。また、血栓の形成を防いだり、癌の発生を抑える作用があるとされます。更に、高血圧や動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される鹿尾菜の成分には、アンジオテンシンⅠ変換酵素阻害因子、フロログルシノール、フコキサンチン、βカロテン、鉄、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあります。アンジオテンシンⅠ変換酵素阻害因子は高血圧の予防に有用とされ、血圧上昇を招くホルモンの合成を阻害する働きがあると言われています。フロログルシノールは、癌の予防に役立つと考えられており、活性酸素を除去する作用があるとされます。いわゆるポリフェノールの仲間です。フコキサンチンはβカロテンより強い癌の抑制作用があると言われており、活性酸素を除去する働きがあると考えられています。色素成分であり、カロテノイド系に属します。βカロテンは小腸壁でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護したり、抗癌作用があると言われています。