レンズ豆[レンズマメ]

レンズマメの概要

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レンズ豆は、新石器時代から栽培されてきたと推測されており、人間が古代から食用にしていたと考えられる植物の一つに数えられています。乾燥地帯である西アジアなどがレンズマメの原産地と考えられていますが、現在では熱帯乃至温帯にまたがる各地域で栽培が行われています。種類では、緑レンズ豆、マスールダルがあります。前者は皮の色調が緑色になっており、大きさは小粒です。後者はその皮を剥離して割ったものとなります。いずれも世界的に利用されているものですが、日本ではあまり見られません。尚、れんずまめは別名で扁豆(ひらまめ)と呼ばれることもあります。

レンズマメ/期待される効能・効果

貧血や便秘を改善したり、細胞の老化を防ぐ作用があると言われています。また、免疫力を高めたり、癌の発生を抑える働きもあるとされます。その他、動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防にレンズマメが有用とされます。含有されるレンズマメの成分では食物繊維やレクチン、カリウム、ビタミンB1、鉄分などがあります。食物繊維は腸内において老廃物や有害物質、糖質、コレステロールが取り込まれるのを邪魔する上にその排泄を促す働きがあると言われていることから癌や糖尿病、動脈硬化の予防に有用とされます。また、腸内の善玉菌繁殖を活性化させる働きがあると言われており、整腸作用を呈します。レクチンは免疫力を高め、癌の発生を抑える働きがあると考えられています。当該成分は蛋白質の仲間です。カリウムは体内に存在するナトリウムの排泄を促進させる働きがあると言われていることから、高血圧の予防に有用とされます。ビタミンB1は脂質を代謝に必要な成分であり、延いては疲労回復に役立つと考えられています。鉄は貧血の改善に有用とされています。