平茸/ヒラタケ

平茸/ヒラタケの概要

ヒラタケは傘の形状が扇形や半円形で、広葉樹の枯れた幹などに生息する食用キノコのことを言います。平茸科に属し、地方名ではクロキノコ、カンタケ、ワカエ、モクダイなどと呼ばれることもあります。扇形や半円形の傘を持ち、短い茎が側方についてます。主に倒木や枯れ木といった広葉樹に生息します。平茸の表面は、初期のころは青黒くなっていて、時間の経過と共にねずみ色っぽくなって行きます。オオ平茸やクロ平茸は、いずれもヒラタケの近縁種で、市場ではアワビタケの名称で出回っています。原木栽培と菌床栽培(きんしょうさいばい)がありますが、日本ではこのうち菌床栽培が普及していて、主な産地は静岡県や茨城県となっています。原木栽培によるものも存在しますが、多くがふすまや米糠(こめぬか)、に広葉樹のおがくずを混入させた菌床栽培となっています。調理法では、鍋物や天ぷら、汁の実といったものに使われています。旬は、晩秋から春にかけてとなります。尚、きのこ類は水で洗うより、汚れをかるく拭うのが良いとされています。また、油を使うことでキノコ本来の風味が落ちると言われていて、煮過ぎるのも風味が落ちるだけでなく、食感も落ちると言われます。更に、焼きシイタケをする際には、かさの表面を焼くのが基本で、裏を焼くことで、食感を損なってしまうと言われます。

ヒラタケ/期待される効能・効果

ナイアシンが多く含まれていて、エネルギー代謝に関わる成分です。また、パントテン酸も多く含まれていて、これは脂肪代謝に関与する栄養素です。その他、きのこ類には食物繊維が豊富で、発癌物質などの有害成分を排泄させたり、便秘の解消にも役立つとされています。