サヤエンドウ

サヤエンドウの概要

サヤエンドウ(莢豌豆)とはえんどうの若さやのことを言います。サヤエンドウは、じゅうろくささげやスナップえんどうなどと同じで、若さやを食用にします。エンドウは、若さやを利用する品種と若い種子を利用する品種があります。本種は種子を利用する品種の方で、莢を除去して中の実を食用にします。グリンピースと良く似たようなものですが、そのほとんどは関西で消費されています。アメリカから明治時代中ごろに、本種が伝わり、現在では「きしゅううすい」と呼ばれる品種が育成されました。そのため、本種は現在も和歌山県日高地方の特産物となっています。収穫は十一月から五月にかけて行われ、主に京阪神の間で流通しています。ハウス栽培や露地栽培によって生産が行われ、丸種のクリーム色をした種子と、淡緑色をした実が特徴です。尚、グリーンピースと比較すると、サヤエンドウはタンパク質を多く含みますが、一方糖質の量は少ないものとなっています。

莢豌豆/期待される効能・効果

さや豆の栄養価はどの豆類も似ていて、タンパク質、カロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、食物繊維などを豊富に含みます。これは莢豌豆でも似たようなものになります。特に莢豌豆は、豆の中でも栄養価は高く、中でもタンパク質とビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは、その抗酸化性によってガンや老化を予防すると考えられています。また、カロテンも含まれており、その含有量もさやいんげんとほぼ同程度です。