人工甘味料に対して人工塩味料って存在するのか?

塩は単純に塩素とナトリウムが結合した構造だ。それだけに人工塩味料を作るのは困難になっている。変わりになる物質も発見されていない。一方、甘みの変わりになる物質は多く存在する。人間にとって甘く感じるものを有機物の中から選べば良いだけだ。人工甘味料に関しては砂糖の代替品としてそのまま売られていたり、飲料水などにも入っている。太り過ぎやダイエットをする際には有り難い物質だ。メタボが問題視されている現代では欠かせないものになりつつある。 しかし、高血圧などに悪影響を与える塩分はどうだろうか。メタボなどが甘み制限なら高血圧はナトリウム制限になる。これだけ生活習慣病が注目されていても、人工塩味料は存在していないようだ。その代わりとしてだが、減塩商品は存在する。塩の場合は減塩商品が現在の技術の限界なのだろう。一例で言えば、人間が塩辛く感じる塩化カリウムを混ぜた商品がある。塩化カリウムにはもちろんナトリウムも含まれているのだが、こちらは通常の食塩よりナトリウム量が少なくなっている。そのため、塩分摂取量を減少させることが出来るという物質だ。また、減塩食品も多く流通している。例えば減塩醤油などがそうだ。 ところで、日本人の食事摂取基準で薦められている塩分摂取量は現在のところ男性が10g未満、女性が8g未満となっている。高血圧患者だと6g未満がガイドラインの基準として提示されている。しかし、現実の平均的な摂取量は11g~12gとなっているので、若干過剰摂取になっているようだ。ちなみに食塩の取りすぎは胃癌の発症率が高いとされる。しかし減塩すれば、心疾患やたんぱく尿を軽度にすると言われている。
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