干物/ヒモノ

干物/ヒモノの概要

最近のヒモノでは柔らかいものが出回っていますが、これは食感を楽しむ現代志向によるものです。古くは保存を優先していたため、固く干したヒモノが一般的でした。干物と似たような種類では、素干しや煮干、味醂干し、塩干し、焼干しがあります。素干しは開き干しと丸干しがあり、前者は干す際に開いたものを指します。後者はそのまま干したもので、いずれも内臓などを除去してから行います。煮干は貝柱や小魚類が用いられ、前もって煮てから乾燥を行います。味醂干しは、調味料である醤油や味醂などに漬けた後、乾燥させたものです。塩干しは、生干しと本干しがあり、前者は水分を残存させたものです。後者は水分を全て除去して乾燥させたもので、いずれも塩を加えるか、塩水につけてから乾燥させます。焼干しは電熱や炭火を使って焼いてから乾燥させたものを言います。いずれの場合も古くは現在の冷蔵庫が存在しなかった時代に考案された保存方法であり、生活の知恵とも言うべきものです。尚、ヒモノは別名で開き干しと呼ばれることもあります。

ヒモノ/期待される効能・効果

ヒモノには、血栓の形成を防いだり、動脈硬化を予防する働きがあると言われています。含有されるヒモノの成分に特筆すべきものはありませんが、ビタミンB12やカルシウム、ナトリウムなどがあります。ビタミンB12は、コバルトを含有し、別名では赤いビタミンと言われています。補酵素として多くの反応に関わっていますが、他のビタミンに比較すると、その必要量は微量です。主な働きは造血作用で、葉酸と共に骨髄の巨赤芽球から適正な赤血球を生成する作用に関わっています。また、中枢神経の作用を保つ他、アミノ酸及び脂質代謝にも関わっていると考えられています。カルシウムは骨や歯などの硬組織にほとんど存在しており、その形成に重要な役割を担っています。また、神経の興奮を抑制する作用があると考えられており、イライラ感を鎮める働きがあると言われています。