数の子/カズノコ

カズノコはかつて保存食として、干して乾燥させて使われていました。近年ではカズノコの塩蔵品が中心で、家庭でも処理しやすく加工されています。もともとアイヌ語が語源とされており、ニシンを意味するカドが転訛して数の子(カズノコ)と呼ばれるようになったそうです。似たようなカズノコの種類では、子持ちコンブ若しくは若布、トビコ、成形カズノコ、海藤花(かいとうげ)などがあります。子持ちコンブは、海藻類の表面にニシンが産みつけた卵が見られるものを言います。トビコは食感がプチプチとしており、寿司種に利用されることが多くなっています。原料はトビウオの卵であり、それを塩蔵して着色したものです。成形カズノコは魚肉すり身を混ぜ合わせて塩蔵卵にしたもので、原料としてカラフトシシャモの卵が用いられています。いわゆるコピー商品のことを言います。海藤花はコクがあって濃厚な味をしており、原料としてマダコの卵が用いられています。これを塩蔵したもので、名称は藤の花房状の外観に由来します。

カズノコ/期待される効能・効果

味覚の働きを保つのを改善したり、血栓の形成を抑える作用があると言われています。また、動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分には、ビタミンEや鉄、亜鉛などがあります。ビタミンEは、細胞膜に広く見られる成分であり、強い抗酸化作用があることで知られています。有害な過酸化脂質の発生を抑制し、細胞の老化を防止したり、血中のLDLコレステロールが酸化してしまうのを防止する役割があると言われています。このため、動脈硬化の予防にも役立つのではないかと考えられています。また、抹消血管を拡張させ、血流を改善する作用があると言われているため、血行障害に起因する頭痛や肩凝り、冷え性などを緩和するのに有用とされます。鉄はミオグロビンやヘモグロビンの構成成分になっています。また、酸素を運んだり、それを細胞へ取り込むのに関与しています。亜鉛は様々な酵素の成分として重要な位置にあるミネラルの一つで、細胞形成や新陳代謝を促進させる作用があると言われています。また、味を感じる器官である味蕾の新陳代謝にも必要な成分です。