金目鯛/キンメダイ

金目鯛/キンメダイの概要

キンメダイの網膜は特別になっており、微量な光を深海で捉えることが可能です。これが空気中で金色に光ることから金目鯛と呼ばれるようになったそうです。しかし、鯛と言う文字が入っていても、金目鯛科であり、タイ科には属しません。仲間となる金目鯛の種類ではオレンジラフィーやナンヨウキンメがあります。前者は最近、国内に流通するようになったもので、ニュージーランドやオーストラリアから輸入されています。ナンヨウキンメは漁獲されるのが駿河湾や房総半島であり、全長は凡そ四十五センチ程度の魚です。きんめだいそのものの体表は、綺麗な赤色をしており、尾びれは切れ込みが深くなっています。一本釣りや延縄、底引き網などの方法で漁獲されており、国内で最も金目鯛の水揚げ量の多いところは下田市です。洋風料理であるムニエルやブイヤベースの他、から揚げや刺身、タイ飯、煮付け、鍋物などに利用されます。味は脂肪と蛋白質が多くて良いと言われており、肉質は柔らかくなっています。特に傷があまり見られない一本釣りのものが高品質とされます。尚、別名ではキンメと呼ばれることもあります。

キンメダイ/期待される効能・効果

癌や血栓の形成、アレルギーの発生を抑えたり、視力を保つのを改善する作用があると言われています。また、老人性認知症や高血圧、動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、アスタキサンチンなどがあります。ドコサヘキサエン酸は神経組織や情報伝達の働きを保ち、脳細胞を活発化させる作用があると言われています。このため、老人性認知症の改善に有用とされています。また、癌を予防したり、コレステロールを減少させる他、アレルギー症状を緩和する作用などがあると考えられています。エイコサペンタエン酸は癌や高血圧、動脈硬化の予防に役立つと言われています。血液の流れを改善する他、アレルギー症状や血栓の形成を抑制する働きがあると考えられています。アスタキサンチンはストレスに起因する免疫低下を抑えたり、癌や胃潰瘍、白内障の予防に有用とされます。いわゆる色素成分であり、皮の中に含有されている抗酸化物質です。カロテノイド系に属します。