味醂干/ミリンボシ

ミリンボシの概要

ミリンボシは多彩な魚が材料となっており、これに醤油や味醂を漬けて乾燥させた干物です。魚が大きければ三枚におろしたものを漬けてから干し、小さければまとめて干します。副食や珍味といった形で嗜好品としてミリンボシが利用される傾向にあり、どちらかと言えば保存食という印象はありません。また、色が濃厚になっているものは醤油が沢山利用されているためで、これは脂質の含有量が多い魚の酸化を防ぐ目的で行われます。味醂干(ミリンボシ)には、イワシやフグ、タコ、鯖、サメなどが用いられます。イワシはまとめて干して、脂肪の含有量の少ないものが選抜されます。最もメジャーな味醂干しです。フグは山陰地方から北九州に渡る地域の名産品であり、柔軟性があって淡白な味わいになっています。タコは足と胴を結合させた状態で干し、原料には小さいタイプのマダコが用いられます。サバは焼いても固くならないのが特徴で、厚い身になっており、美味とされます。サメは非常に薄くなっており、半透明状態とも言われるぐらいです。南紀や伊勢志摩が産地となっています。

ミリンボシ/期待される効能・効果

血栓の形成を防いだり、骨を丈夫にする働きがあると言われています。その他、動脈硬化の予防にもミリンボシが役立つと考えられています。含有されるミリンボシの成分にはビタミンDやカルシウム、ナトリウムがあります。また、蛋白質の含有量も多くなっています。ビタミンDは、食物として摂取した場合、肝臓及び腎臓の酵素作用によって活性型ビタミンDに変化します。この物質は小腸においてリンやカルシウムの取り込みを促進させる働きがあると言われており、このためカルシウムの血中濃度が上昇し、延いては骨の形成が促されると考えられています。カルシウムは筋肉収縮や細胞の情報伝達に関わっている他、骨や歯を形成するのに重要な成分となっています。また、神経興奮を抑制する作用があると考えられていることから、イライラ感を鎮める働きもあるとされます。その他、細胞内外のカルシウム濃度の差を活用して細胞の働きをコントロールしたり、余分なナトリウムを体外へ排出し、血圧を低下させる作用があると言われています。