諸子/モロコの概要
生息域は湖の沖合いであり、産卵期を迎える頃には岸辺で水草が沢山見られるところに集まってきます。もともと琵琶湖に限定してホン諸子が見られましたが、それが富士五湖などの湖に放流されて広まりました。しかし、漁獲量の減少から最近ではタ諸子の方が多く出回っていると言われています。種類では上記タ諸子やホン諸子の他、モツゴがあります。タモロコは、灰白色をした腹部に淡青褐色を呈する背部を有します。体型は紡錘形であり、ホンモロコより太くなっています。原種はホンモロコと考えられています。ホンモロコはコンブ巻きや佃煮、南蛮漬けなどの調理に用いられており、高級魚の一つとして関西では知られています。銀黄白っぽい腹部に暗緑褐色の背部を呈し、紡錘形のスマートな体をしています。黒く太い線が、口から尾びれに向かう途中まで走っており、琵琶湖に限定して生息していた固有種です。モツゴは、ダゴバエやクチボソ、イシもろことも呼ばれています。モツゴ属に分類され、コイ科の淡水魚です。尚、もろこそのものは、別名でヤナギもろこと呼ばれることもあります。
モロコ/期待される効能・効果
アレルギーや癌の発生、血栓の形成を防ぐ働きがあると言われています。また、脳の働きを保つのを改善したり、骨を丈夫にする作用があるとされます。その他、高血圧や動脈硬化を予防する働きもあると考えられています。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)などがあります。ドコサヘキサエン酸は、癌の予防やアレルギー症状であるアトピー性皮膚炎などの改善作用があると言われています。また、脳細胞を発達させて記憶力を高め、老人性認知症の改善に有用とされます。その他、コレステロールを減少させる働きもあると言われています。エイコサペンタエン酸は、血栓の形成を抑え、血液の流動性を高める作用があると言われており、動脈硬化や高血圧の予防に役立つと考えられています。また、アレルギー症状を改善したり、癌の予防に有用とされる他、コレステロールを低下させる作用もあると考えられています。