馬肉/バニク

馬肉/バニクの概要

世界的にもかなり古くから移動や農耕の際の道具として用いられていた経緯があり、国によっては馬肉として好まないところもあります。国内では縄文時代以降に食用として利用されていたそうです。現在アメリカやカナダから輸入されたものが市場に出回っています。種類では重種馬と軽種馬があります。重種馬は霜降りの肉質で柔らかくなっています。これはもともと食用に開発された馬のためで、ブルトンやペルシュロン、ノルマンなどが知られています。軽種馬は競馬用として飼育されているもので、サラブレッド系に属します。しかし、諸事情から食用にされるケースもあります。一般に食用として飼育されるのは体の大きい重種馬で、調理では桜鍋や馬刺しなどに利用されます。国内での産地は長野県や熊本県で、特に後者では一般処理され牛肉と同じように扱われています。尚、馬肉は別名で、蹴飛ばし(けとばし)や桜と呼ばれることもあります。

バニク/期待される効能・効果

馬肉はスタミナ増強目的で用いられたり、貧血を改善するのに有用とされます。また、生活習慣病である動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防にも馬肉が役立つと考えられています。含有されるばにくの成分には、カルノシンやグリコーゲン、ペプチド、ヘム鉄などがあります。カルノシンは糖尿病や動脈硬化を防ぐのに有用とされており、活性酸素を除去し、細胞の酸化を抑える働きがあると言われています。グリコーゲンはスタミナ増強や疲労回復を促す働きがあると言われている他、肝臓の解毒の働きを高める作用もあると考えられています。この成分はブドウ糖に転換され、エネルギー源となります。ペプチドは血圧低下作用があると言われており、血圧上昇を招くホルモンの発生を邪魔する働きがあると考えられています。ヘム鉄は造血作用を促し、貧血を防ぐ働きがあると言われており、非ヘム鉄に比較すると数倍の吸収率があると考えられています。また、非ヘム鉄は野菜などに含有されており、ヘム鉄は魚介類などに含有されています。