鶏肉/トリニク

鶏肉/トリニクの概要

鶏肉は朝鮮半島を経由して中国から日本へ弥生時代以降に渡来したものと考えられており、古くはインドで紀元前数千年に飼育されていたとされます。日本で飼育され出したのは奈良時代以降と言われており、鶏肉が食肉として一般に普及したのは明治時代以降の話と考えられています。鶏肉の種類ではブロイラーや軍鶏(しゃも)、地鶏(じどり)があります。ブロイラーは柔らかい肉質を有しており、味はあっさりしています。コブやチャンキーの他、白色ブリマスロックや白色コーニッシュを改良したものも見られます。一般には大量生産の対象となっている鶏のことを指しますが、もともとあぶり焼を意味するブロイル用若鶏を指します。軍鶏は奥久慈軍鶏や東京軍鶏などが出回っており、別の種類との交雑種です。地鶏は名古屋コーチンや薩摩鶏、比内鶏があり、名古屋コーチンはもともと尾張で飼育されていた種と中国産のバフコーチンとの交雑種です。薩摩鶏は九州の南側で作られた地鶏です。比内鶏は天然記念物に指定されており、秋田県鹿角地域の地鶏です。一般に出回っているものは外国産種と比内鶏との交雑種の鶏肉です。

トリニク/期待される効能・効果

とりにくは骨を丈夫にしたり、免疫力を高める働きがあると言われています。また、皮膚の働きを保ち、その改善作用があると言われています。その他、目の疲れを改善したり、動脈硬化の予防に有用とされます。含有されるトリニクの成分には、ヘム鉄やコラーゲン、リノール酸、オレイン酸などがあります。ヘム鉄は体内への吸収率が非ヘム鉄の数倍あると言われている成分であり、貧血の改善に役立つと考えられています。コラーゲンは細胞と細胞を結びつける蛋白質の一種であり、皮膚の働きを維持する機能を持つと言われています。また、目の疲れを改善したり、老化を防ぐ作用があるとされます。その他、免疫力を向上させたり、血管強化、骨へのカルシウム沈着促進作用などがあると考えられています。リノール酸は過剰摂取によって癌の発生が懸念されますが、適度な量であればコレステロールを下げる働きがあると言われています。オレイン酸は善玉コレステロールを増加させて、悪玉コレステロールのみを選択的に血液内で減少させる働きがあると言われており、動脈硬化の予防に有用とされます。