五香粉の概要
五香粉(ごこうふん)は中国で知られる混合したスパイスのことで、ウーシャンフェンとも言います。ミックスされたスパイスが必ず5種類になるものではないのですが、主に桂皮(コイピー)、丁字(ちょうじ)、八角、花椒(ホワチャオ)、茴香(ホイシャン)などとなります。これらを粉状にしたものを五香粉と言いますが、ホールで混ぜたものは五香と呼びます。また、塩を添加したものは五香塩(ウーシャンイェン)と言います。混ぜ合わせるスパイスは地域によって異なり、例で言えば上記以外にも陳皮、シナモン、フェンネル、胡椒、スターアニス、カルダモン、サンショウ、カンゾウ、生姜などが挙げられます。ものによっては五種類以上ブレンドされたものも見られます。用途は大抵香り付けとなりますが、脱臭目的で使われることもあるようです。尚、茴香はクローブのことです。
五香粉/期待される効能・効果
含有される成分にオイゲノールやアネトール、サンショオール、ピペリンなどがあります。オイゲノールには鎮静の働きがあると言われており、アネトールには健胃や女性ホルモンの働き、消化機能や腸内ガスの排出を促す作用があると考えられています。これらは芳香成分です。またサンショオールは健胃、ピペリンには抗菌殺虫、防腐作用などが知られています。こちらは辛味成分となります。