レッドペッパーの概要
原産地を中南米とし、もともとコロンブスによって辛味種がスペインへ持ち込まれたことから世界各地へ伝播していきました。日本へ伝わった時期は明確になっていませんが、栽培は江戸時代から始まったようです。唐辛子は辛味種と甘味種に大別され、スパイスとして利用されるのは辛味のあるレッドペッパーとなります。同じ仲間では、鷹の爪、伏見辛(ふしみから)、ハラペーニョ、五色(ごしき)、八房(やつふさ)などがあります。鷹の爪は刺激的な辛さが特徴で、日本で広く利用されています。伏見辛は葉唐辛子として使われるもので、形状は細くなっています。ハラペーニョはメキシコ料理などに缶詰やピクルスといった形態で利用されます。肉厚になっており、楕円形が特徴です。五色は観賞用です。果色が五つに変化することに名称も由来します。八房はキムチなどで使われるもので、辛さは中程度です。
レッドペッパー/期待される効能・効果
含有される成分にカプサイシンやカプサンチンなどがあります。カプサイシンは脂質代謝を促すことで知られています。新陳代謝を高め、脂質分解を促すホルモン作用を向上させる働きがあると考えられています。また、抗菌・殺菌作用の他、胃を丈夫にする作用なども期待されます。唐辛子特有の辛味成分でもあります。カプサンチンは抗酸化・抗癌作用、コレステロールを下げる働きなどがあると言われています。いわゆるカロテノイド色素でもあります。他にもβカロテンやビタミンCを含有しており、これらが相乗的に作用し、コレステロールを下げたり、血液浄化、ひいては動脈硬化や血栓予防に有用と考えられます。その他、体温を上昇させることから肩こりを緩和させたり、食欲増進作用なども期待できます。ただし摂取量が多すぎると胃を荒らしますので加減が必要です。