烏龍茶/ウーロンチャの概要
ウーロンチャの発祥は紀元前からと考えられており、中国では古くから飲用されてきました。広東省や福建省が主産地ですが、最近では質の良いものが台湾でも流通しているそうです。烏龍茶の種類ではびん北・南、台湾、広東烏龍茶(かんとんウーロンチャ)があります。びん北ウーロン茶は、黒く光っており、枝状の茶葉が大形です。別名では武夷岩茶(ぶいがんちゃ)とも呼ばれており、これは福建省びん北地域の武夷で生産されているためです。鉄羅漢(てつらかん)、水金亀(すいきんき)、大紅袍(だいこうほう)、白鶏冠(はっけいかん)は四大岩茶(よんだいがんちゃ)です。びん南烏龍茶は丸くなった茶葉が特徴で、代表種は安渓鉄観音茶です。こちらは福建省びん南地域で生産されています。台湾ウーロン茶は、高山や東方美人、凍頂ウーロン茶などが知られており、飲みやすいと言われています。これは発酸度が低いためで、赤土の多い高山で栽培されています。広東烏龍茶は、玉枝香(ぎょくけいこう)や雪蘭香(せつらんこう)、桂花香(けいかこう)などが知られており、茶葉は枝状になっています。中国の広東省で生産されていることからこの名称で呼ばれています。
ウーロンチャ/期待される効能・効果
骨を丈夫にしたり、心身をリラックスさせる作用があると言われています。また、肥満や細胞の老化、癌の発生を抑える働きもあると考えられています。その他、生活習慣病である高血圧や糖尿病、動脈硬化の予防にもうーろんちゃが役立つとされます。含有されるうーろんちゃの成分には、ポリフェノール、カフェイン、カリウム、マグネシウム、マンガン、カルシウム、ビタミンB2などがあります。ポリフェノールは癌の発生を抑える働きがあると言われており、高い抗酸化作用が認められています。また、脂肪燃焼を促し、蓄積した脂肪を減少させる働きもあると言われています。このため、減量や肥満を抑えるのに有用とされます。カフェインは眠気を払拭させる作用があると言われています。