発芽玄米/ハツガゲンマイの概要
国内では江戸時代以降にコメを玄米で貯蔵するようになったと言われており、日本特有の貯蔵法です。しかし、発芽させた玄米が市場へ流通するようになったのは近年のことです。原産地はインドシナや中国とも言われていますが、ハッキリとしたことは分かっていません。発芽玄米は、水にげんまいを浸して発芽させ、それをそのまま乾燥させたものを意味します。こうすることで、酵素の活性化が起こり、延いてはビタミンB1やEなど、発芽玄米の栄養素が増加すると言われています。
ハツガゲンマイ/期待される効能・効果
発芽玄米には、更年期障害の改善や脳の働きを保つのを改善する働きがあると言われています。また、癌の発生を抑えたり、整腸の働きもあるとされます。その他、動脈硬化や高血圧の予防にも発芽玄米が役立つと考えられています。含有されるはつがげんまいの成分では、食物繊維をはじめ、フェルラ酸、ギャバ、ニコチアナミン、γ-オリザノールなどがあります。食物繊維は腸内でコレステロールや糖質、老廃物、有害物質の吸収を阻害すると考えられているため、動脈硬化や糖尿病、癌の予防に有用と言われています。また、腸内の善玉菌を増やす働きがあると言われており、整腸作用を呈します。フェルラ酸は血管閉塞に起因する心筋梗塞といった病気を予防すると言われています。血管を広げる働きがあると考えられており、体内において一酸化窒素を合成します。ギャバは、高血圧を防ぐ他、脳内において神経伝達を活発化させる働きがあると考えられています。これは血流を促すためで、当該成分はアミノ酸の仲間となります。ニコチアナミンは血圧低下作用があると言われており、これは血圧上昇に影響を与えるホルモン作用を阻害する働きがあると考えられているためです。γ-オリザノールは、不定愁訴を引き起こす更年期障害といった疾患の改善に有用とされおり、他にも脂質が酸化してしまうのを抑える作用があると考えられています。このため、動脈硬化の予防にも役立つと言われています。