黒豆/クロマメの概要
クロマメの栽培歴史は数千年前に遡り、原産地は中国と言われています。日本では江戸時代頃に大豆との分別がなされている黒豆に関する文献が見つかっており、世界的にも薬用として昔から使われていたものと考えられています。尚、黒豆は別名で烏豆(うまめ)と呼ばれることもあります。
クロマメ/期待される効能・効果
貧血や便秘、脳の働きを保つのを改善させる作用があると言われています。また、骨や肝臓を丈夫にしたり、癌の発生を抑える作用もあると考えられています。その他、糖尿病や動脈硬化の予防にも黒豆が役立つと言われています。含有される黒豆の成分には、レシチンやイソフラボン、ダイズオリゴ糖、ダイズサポニン、アントシアニンなどがあります。レシチンは記憶力を向上させる作用があると考えられており、老人性認知症に有用とされます。この成分は細胞膜を作るのに欠かせない物質ですが、中でも神経細胞や脳の細胞にそのまま働きかけると言われています。イソフラボンは癌や骨粗鬆症、更年期障害の予防に役立つと言われています。この物質は女性ホルモン様の働きがあると言われていることからエストロゲンと類似した作用を持つと考えられています。ポリフェノールの仲間であり、フラボノイド系に属します。ダイズオリゴ糖は便通を整える働きがあり、体内に入ると腸へそのまま達します。このため、腸内でビフィズス菌を増加させ、整腸作用を持つと言われています。ダイズサポニンは癌を予防したり、コレステロールや血圧を下げる働きがあると言われています。また、肝機能を高める作用もあると考えられており、苦味成分の一種となります。アントシアニンは抗酸化物質であり、色素成分でもあります。視力を改善したり、肝機能を高めたりする働きがあると考えられています。また、糖尿病や癌の発生を防ぐ働きもあると言われています。