辣韮/薤/ラッキョウ

辣韮/ラッキョウの概要

平安時代を迎える頃に日本へ渡来したものと考えられており、当時は薬用として用いられていたそうです。整腸や健胃の目的で使われており、於保美良(おおみら)と言われていたそうです。その後、揚げ物として江戸時代以降に使われるようになり、更に加工品としての塩漬けが昭和以降に流通され出したと言われています。ラッキョウ/薤(ラッキョウ)の種類では、らくだ、九頭竜(くずりゅう)、花辣韮、八房(やつふさ)、エシャロット、玉辣韮があります。らくだは、広く在来品種で知られており、辣韮も大粒になっています。形状は長卵形になっています。九頭竜も在来品種であり、栽培地域は福井県になっています。花辣韮は、ほとんど甘酢漬けにされ、丸く両端は切り取られています。三年間育成させた玉ラッキョウを分球したものとなります。八房は、沢山の分球を持っており、大きさはらくだのそれより小さくなっています。エシャロットは、生で食される傾向にあり、ラッキョウの若採りしたものです。別名では、エシャらっきょうやエシャとも呼ばれますが、エシャロット若しくはシャロットと言われる香味野菜とは異なるものです。尚、らっきょうそのもは辣韮(サトニラ)や大韮(オオニラ)と呼ばれることがあります。

ラッキョウ/期待される効能・効果

便秘や味覚の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、血栓や癌の発生を抑える作用があるとされます。更に糖尿病や動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分では、フィトステロールや硫化アリル、フラボノイドなどがあります。フィトステロールはコレステロールが取り込まれてしまうのを抑える作用があると言われています。硫化アリルは、ビタミンB1の吸収率を上昇させると言われています。このため、疲労回復に有用とさます。また、抗菌や殺菌作用、血栓の形成を防ぐ働き、生活習慣病を予防する作用があると考えられています。当該成分は、独特ならっきょうの匂い成分であり、イオウ化合物です。フラボノイドは、血糖値が上がってしまうのを抑える作用があると言われています。また、活性酸素を除去する働きがあると言われていることから、抗癌作用もあると考えられています。