山の芋/ヤマノイモの概要
一般に市場で多い山の芋は、栽培種のながいもです。温帯での栽培に適していて、原産地は中国と言われています。比較的近代に伝わったとされるイモ類で、その芋の形状から長形種、偏形種、塊形種に大別されます。長形種は北海道や東北などで栽培されているもので、粘りのあまりない、柔らかい肉質となっており、その食感も嗜好される品種です。山の芋類ではその収穫量も一番多いとされています。別名では徳利芋(とっくりいも)、長薯(ながいも)、一年薯とも呼ばれます。偏形種の山の芋は小さめで、粘りが長薯より強くなっています。別名では仏掌芋(ぶっしょういも)、銀杏薯(いちょういも)と言われます。塊形種の山の芋は、白い皮や黒い皮を持っていて、その形状も球形や塊形といったように、様々です。別名ではヤマトイモ、伊勢芋、加賀丸薯と言われます。加賀丸芋は、贈答品に用いられるケースがあるほど、その形がよく、粘りもヤマノイモ類の中では一番強いものとなります。
ヤマノイモ/期待される効能・効果
ヤマノイモは生でも食べられ、これはデンプン消化酵素のアミラーゼが多いためと言われています。ヤマノイモ独特のヌメリ成分は、水溶性の食物繊維で、糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症状などに役立つと言われています。また、イモ類の中でもやまのいものタンパク質は多く、滋養強壮、疲労回復に期待されています。