京菜/キョウナの概要
キョウナはミズナとも言われ、一株に細かい葉が数十本密生しています。漬け菜(つけな)の一つで主に京都で栽培されていました。最初のミズナの記録は1683年とありますが、これよりもっと古くから栽培されていたとされています。別名ではミズナのことを京菜の他、千本菜(せんぼんな)、千筋菜(せんすじな)、柊菜とも言い、アブラナ科に属します。植物自体は丈夫なものとなっており、そこから幾つにも枝分かれするところから、千筋菜や千本菜と呼ばれるようになったとされています。また、ミズナの葉に深い切れ込みがあるところから柊菜とも呼ばれるようになったそうです。食感はシャリシャリしていて、白い茎は柔らかくなっています。このため調理では、浅漬けをはじめ、煮物や鍋物に利用されています。壬生菜(みぶな)は、へら形をした葉に切れ込みがないもので、水菜の変種と考えられていて、千枚漬けなどに利用されています。現在、ハウス栽培による小型のミズナが周年市場へ出回っていますが、露地栽培による収穫では、大株のものが十月から三月にかけて行われます。
キョウナ/期待される効能・効果
アブラナ科の植物になるため、ミズナにもカロテンが豊富に含まれています。カロテンは、体内で必要量だけビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保ち、さらに抗酸化性もあると言われています。また、みずなには、ビタミンEやビタミンCも多く含まれ、カロテンと共に、その抗酸化性を高めてくれます。その他、カリウムやカルシウム、鉄、ビタミンKなども多く含みます。