パースニップ

パースニップの概要

パースニップは、人参のような香りを放ち、生食には適していません。ただ、加熱して煮ると、人参独特の香りはあまりしなくなり、甘味が増加します。油を利用して薄切りでパースニップを揚げるとポテトチップ風になると言われています。また、シチューなどのように煮込んで調理するものに合っていると言われています。パースニップの形状は人参のそれによく似ていて、根部分を使用します。色が白いため、日本では白人参と呼ばれたり、清正人参、アメリカ防風と言われたりします。地中海東部沿岸がパースニップの原産地と言われており、古くは古代ローマ時代に薬草や食物として野生のものを利用していました。栽培植物に改良された後、ドイツへは16世紀頃に伝播し広く普及して行きました。アメリカへは十七世紀頃にぱーすにっぷが伝わったとされています。こうして世界各地に広まって行きましたが、日本へぱーすにっぷが渡来したのは明治以降となります。人参特有の香りを放つためか、当時は日本において広く普及するには至りませんでした。含有される成分には糖質が目立ち、濃厚な食味と共に甘味があります。

ぱーすにっぷ/期待される効能・効果

食欲の増進作用や鎮静作用などが知られていますが、ヨーロッパの民間療法の領域では腎臓炎にぱーすにっぷの煎じ汁を利用してきた経緯があります。これは薬草として煎じ汁に利尿作用があるのではないかと考えられていたためです。