レモンバーム

レモンバームの概要

西アジアや南ヨーロッパ、北アフリカが原産地だと言われており、レモンとよく似た芳香を放つのが特徴です。ヨーロッパ地方では、レモンバームに古くから鎮静作用や強壮作用があるとされていて、中でも神経系の疾患に薬草として用いてきた経緯があります。葉の形状はミントのそれによく似ており、これを乾燥させてハーブとして利用します。また、生で使われることもあり、日本では西洋山薄荷(せいようやまはっか)或いは香水薄荷(こうすいはっか)とも呼ばれます。レモンバームはハーブティーとして利用されるほか、サラダにして食用にされたり、ワインや紅茶などの飲み物にレモンバームの葉を浮かべて風味を嗜好するといった形でも利用されています。

レモンバーム/期待される効能・効果

民間療法の領域では、鎮静作用があることから、動悸や不安症、興奮した神経を鎮める目的で利用されてきました。外用では、虫刺されや切り傷にれもんばーむの搾り汁が適用され、これは発熱を防ぐ目的があるそうです。湿布剤といった形式では、肌荒れや湿疹、疲れ目などに用いられ、これはれもんばーむに消炎作用もあるからだとされます。湿布剤では、れもんばーむの浸出液を用いますが、入浴剤といった形式では、皮膚の痒みやしもやけなどに有効とされています。また、エッセンシャルオイル或いは精油成分を用いられるケースも見られますが、アレルギー反応を示す方や妊娠中の方は控えた方がよいとされています。