菜心/サイシンの概要
サイシンはツァイン、苔菜(とうな)とも呼ばれ、中国野菜に分類されます。菜心は、緑黄色野菜の中でも栄養価は高く、ビタミン類では、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、ミネラル類では、カリウム、カルシウムなどを多く含みます。
サイシン/期待される効能・効果
菜心には、カロテンが含まれていますので、その抗酸化性によって活性酸素を消去し、ガン細胞の増殖を抑制すると考えられています。このため、菜心にも期待されるところです。また、ビタミンAに変換されたカロテンは、皮膚や粘膜の健康を維持し、風邪の予防にも有効と言われていることから、菜心にも似たようなことが言えます。カリウムは、体内の余分なナトリウムを排泄しますので、高血圧症状に有効であると考えられています。カルシウムは、骨や歯の主成分で体内の凡そ九十九パーセントがこれらに含まれます。残りは血液をはじめ、神経や筋肉といった組織にイオンなどとして含有されています。骨や歯を構成する重要な硬組織を形成し、細胞の情報伝達などに関与しています。また、心筋の収縮作用を強化したり、筋肉の興奮を抑える働きや刺激による神経の過敏性を穏やかなものにする作用などがあるとされています。ビタミンB1は疲労回復に有効とされていて、ビタミンB2には、成長を促す働きがあり、また炭水化物や脂質、アミノ酸の代謝に必要な成分です。ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要な成分で、歯や軟骨、毛細血管、結合組織を正常に維持する働きがあるとされています。