鰡/ボラ(生)


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鰡/ボラ・生

「 鰡/ボラ・生」に関して100g中の カロリーを国の基準で評価した場合、6.4%含有し、128k カロリーです。食品の 栄養価としてこの基準に対し、最も多い値で含まれる100g中の 成分は、ビタミンB12(195.83%:4.7μg)、次はビタミンD(181.82%:10μg)、そして、n-3系脂肪酸(85.63%:1.37g)、ナイアシン(66.67%:8mg)、蛋白質(38.4%:19.2g)、となります。また、耐容上限量が定められた 成分の過剰はありません。
成分バランス達成率 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆13%
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ボラ


ボラ(鰡/鯔)は、出世魚であるため、成長に伴って、その呼び名も変化していきます。ハクからオボコと変わり、次にイナダ、そして鰡に変化しますが、中でも老成魚はトドと言われています。トドは、「とどのつまり」に由来していて、最後を意味します。北海道より南の沿岸浅瀬に分布していて、河川にも遡って行くことで知られています。餌は、海底の有機物としていますが、生命力が強いため、海の汚染にも耐性があり、都市圏の湾内でも頻繁に見られます。漁獲は、定置網(ていちあみ)や刺し網(さしあみ)、巻網(まきあみ)、釣りなどにて行われ、成長すると体は、凡そ八十センチ程度となります。旬は秋から冬の十一月から一月にかけてで、寒鰡は美味とされています。この頃に脂が乗り、ぼら独特の匂いも消えると言われています。調理では刺身をはじめ、味噌漬けや魚田、洗い、フライ、焼き魚などに利用されています。特に刺身の際の血合い肉は、赤色が鮮明で彩り豊かになります。主に汽水域である河口や湾内を住処にし、産卵期が訪れると外洋へ移動します。関東では、成長にともなって、おぼこ、いなっこ、すばしり、いな、ぼら、とど、の順に名称が変化しますが、関西では、はく、おぼこ、すばしり、いな、ぼら、とど、と呼び名が変わります。郷土料理では、「からすみ」と呼ばれる長野県の特産物が知られています。これは、塩漬けにしたぼらの卵巣から塩抜きして乾燥させたもので、その形状が中国の墨のようであったことに名称も由来していると言われています。