馬鹿貝/バカガイ

馬鹿貝/バカガイの概要

バカガイはアオヤギとの別名を持っていますが、これは現在の千葉県市原市にあたる昔の上総国青柳村にて、沢山漁獲されていたためです。しかし、人間が舌を出している状態に、この貝の足が常に出ている様が良く似ていることから、それがだらしなく見えて、馬鹿貝と呼ばれるようになったそうです。仲間となる馬鹿貝種類では、有磯貝(ありそがい)やウバガイ、シオフキがあります。有磯貝は、漁獲量が少なく、本州中部より南側でたまに見られます。荒磯貝とも言われ、大きな殻が特徴です。ウバガイは冬から春にかけて旬とされる種類であり、ホッキガイとの別名も持っています。シオフキは塩干狩で漁獲される傾向にあり、日本では北海道から九州にいたる範囲に見られます。乾物の姫貝では、そのほとんどにおいてこの種が材料となっています。尚、馬鹿貝そのものはアオヤギの他、ミナトガイとも呼ばれています。

バカガイ/期待される効能・効果

味覚の働きを保つのを改善したり、骨を丈夫にする働きがあると言われています。また貧血を改善したり、血栓の発生を抑制する他、肝機能を高める作用もあるとされます。その他、高血圧や糖尿病、動脈硬化といった生活習慣病の予防にも役立つと考えられています。含有される馬鹿貝の成分には、ベタインやタウリン、カリウム、リン、カルシウムなどがあります。ベタインは、胆汁生成促進作用があるとされ、脂質代謝を高め、コレステロールを減少させると考えられています。また、肝機能を高める働きもあるとされます。タウリンは肝臓の解毒作用を強化することで知られており、他にも心機能を高める効果があると言われています。また、交感神経に作用して血圧を低下させたり、コレステロール代謝からその排泄を促し、動脈硬化の予防に有用とされます。カリウムは、細胞の正常な活動を補助する役割があると言われています。また、腎臓においてナトリウムが再吸収されるのを阻害し、尿への排泄を促進させる役割があると言われており、高血圧の予防に有用とされます。リンは骨や歯をカルシウムと共に形成する他、細胞の生命活動に不可欠な成分と言われています。