鱧/ハモ

鱧/ハモの概要

ハモは日本で南側の瀬戸内海から九州にいたる暖海の範囲に見られ、中には二メートルに及ぶ全長に育つものもいます。通常、五十センチ程度の鱧が食用にされており、歯はするどく尖っています。この歯で魚を噛み付つくことが食む(ハム)となって、更に転じて鱧と呼ばれるようになったとも言われています。仲間となる鱧の種類では、高級魚として知られるスズ鱧があり、釧路沖から南側の海域に見られます。「ハモ」は、ハモウナギやハムとも呼ばれますが、夏の風物詩として関西では広く知られています。調理法では骨切りというものがあり、沢山の小骨を持つハモならではの方法です。味は甘くてあっさりしており、肉質は柔らかくしっとりしています。

ハモ/期待される効能・効果

皮膚や脳の働きを保つのを改善したり、骨を丈夫にする働きがあると言われています。また、細胞の老化や血栓の形成を防いだり、高血圧や動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、コンドロイチン硫酸などがあります。ドコサヘキサエン酸はがん予防やアレルギー症状の緩和、学習能力及び記憶力向上、コレステロール低下作用などがあると言われています。エイコサペンタエン酸はDHAより優れたコレステロール低下作用や血栓抑制作用があると言われています。また、血液の流れを改善し、高血圧や動脈硬化の予防にも有用とされます。その他、癌の予防やアレルギー症状の緩和に役立つと考えられています。コンドロイチン硫酸は組織の働きを保ち、老化を防ぐ作用があると言われています。軟骨や関節、皮膚、臓器、眼球などの組織の弾力性を維持する働きがあると考えられており、コラーゲンと同じく、体の構成成分となっています。