平政/ヒラマサ

平政/ヒラマサの概要

ヒラマサは時速四十キロメートルに達するほどの泳ぐスピードを持っていることから、磯のスプリンターとの別名が釣り人の間では知られているそうです。凡そ一メートル前後の全長を有し、国内では北海道より南側から南太平洋にいたる範囲に見られます。平政の分布域は温帯や熱帯海域の世界各地で、ブリより暖かい海域を好むそうです。仲間となる平政の種類では、ブリのほか、ツムブリやカンパチがあります。ブリは寒ブリの名称で広く知られていますが、これは北側の海から南に下がってくる、秋の終わり以降に漁獲されるブリのことで、脂がよくのっており、美味とされています。ツムブリの脂の多さは、その体の大きさに比例し、脂の含有量が多いほど美味しいと言われています。カンパチは本州の中部から南側の太平洋に見られ、成長するとおよそ一メートル以上の全長になります。平政は、釣り人の間で人気のある魚で、そのひきの強さはブリの倍以上といわれています。体には黄色っぽい縦帯が走っており、鮮明で明るいことから、カンパチやブリとの区別が容易とされます。また、これらの魚に比べて平政は平たい体になっています。味は爽快で、身は弾力性があって、よくしまっています。淡い紅色の肉質を持っていますが、ヒラマサは青魚に属します。尚、別名ではヒラマサのことをヒラブリやヒラスとも呼んでいます。

ヒラマサ/期待される効能・効果

癌やアレルギーの発生や血栓の形成を防ぐ働きがあると言われています。また、脳の働きを保つのを改善したり、細胞の老化を防ぐ作用があるとされます。その他、高血圧や動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、カリウム、マグネシウム、リンなどがあります。ドコサヘキサエン酸はアレルギー症状であるアトピー性皮膚炎を緩和したり、コレステロールを減少させる働きがあると言われています。また、学習能力や記憶力を高め、神経組織機能維持作用があると言われており、老人性認知症の改善に役立つと言われています。加えて癌の予防にも有用とされます。エイコサペンタエン酸は、血液の流れを改善し、高血圧や動脈硬化の予防に有用とされます。また、血栓の発生を防ぎ、コレステロールを減少させる作用があるとされます。その他、アレルギー症状である喘息やアトピー性皮膚炎の改善にも役立つと言われています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排泄促進し、血圧を正常化する役割があるとされます。マグネシウムは、筋肉の作用をコントロールする働きがあると言われており、リンは骨を丈夫にする上で必要な成分と考えられています。