北寄貝/ホッキガイ

北寄貝/ホッキガイの概要

ホッキガイは水産物としてのホタテやカキと並んで重要な位置を占めており、富山湾の北側や鹿島灘の北側に見られます。特に北海道や三陸で多くの北寄貝が漁獲されています。殻の色調は灰黒色で、厚みがあります。北寄貝の名称はアイヌ語が語源とされており、ホッキから当て字として北寄という漢字が用いられたそうです。仲間となる北寄貝の種類ではアメリカウバガイがあり、北寄貝に比較すると赤っぽい足の色調が特徴です。しかし、一般にほっきがいとして流通しているのは、アメリカウバガイであり、多くはカナダから輸入されています。尚、本来の正しい呼び名は姥貝(ウバガイ)ですが、市場ではホッキガイの名称で出回っています。また、漢字では雨波貝とも書きます。

ホッキガイ/期待される効能・効果

味覚の働きを保つのを改善したり、細胞の老化を防ぐ働きがあると言われています。また、肝臓の機能を高めたり、貧血を改善する作用もあるとされます。その他、動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病の予防にも役立つと考えられています。含有される成分には、ベタインやタウリン、ビタミンB2・B12、鉄、リン、亜鉛などがあります。ベタインはコレステロールを減少させる働きがあると言われており、胆汁生成を促し、脂質代謝を高めると考えられています。また、肝臓の機能を高める効果もあるとされます。タウリンは交感神経に作用し、血圧を正常化させる働きがあると言われています。また、コレステロールを代謝してその排泄を促し、血中コレステロールを減少させる役割があると言われていることから動脈硬化の予防に有用とされます。その他、肝臓の解毒作用や心機能を強化したり、眼精疲労の回復や糖尿病を防ぐのに有用とされます。ビタミンB12には造血作用があると言われており、鉄は貧血の予防に有用とされます。リンはカルシウムと共に骨や歯を形成しています。