干鰒/乾鰒/ホシアワビ

ホシアワビは中国で高級食材の一つに数えられており、宮廷料理に使われていたそうです。日本でも神の供え物として伊勢神宮で用いられてきた経緯があり、他にも祝い事や朝廷に対する貢物として珍重されていたとされます。一般に、内臓及び殻を除去し、そのまま乾燥させたものや塩漬け後蒸し煮して干したものがホシアワビ(干鰒或は乾鰒)となります。種類では、明鰒や灰鰒があります。前者はぺっ甲色で透き通るような外観で、大きさも大きくなっています。材料はメガイアワビやマダカアワビで、これを塩蔵してから蒸し煮して乾燥させたものです。後者は赤褐色をしており、材料にクロアワビやマダカアワビの小さいものが選抜されます。これを塩蔵してから蒸し煮、乾燥といった手順を踏み、カビを植えつけたものです。

ホシアワビ/期待される効能・効果

味覚や皮膚の働きを保ち、その改善作用があると言われています。また、貧血や目の疲れを改善したり、肝機能を高める作用があるとされます。その他、関節炎や動脈硬化を防ぐのにも有用とされます。含有される成分には、タウリンやコラーゲン、アラキドン酸などがあります。タウリンは、目の疲れを回復させたり、交感神経を緩和し、血圧を低下させる働きがあると言われています。また、肝臓の解毒作用や心機能を高めたり、糖尿病や動脈硬化の予防に役立つと考えられています。その他、コレステロール代謝からその排泄を促し、延いては血液内のコレステロールを減少させる作用があるとされます。コラーゲンは細胞同士を結び付けている蛋白質の一つであり、皮膚の新陳代謝を高める作用があると言われています。また、目の疲れを回復させたり、免疫力を高める作用があるとされます。その他、血管を丈夫にしたり、老化を防ぐ働きがあると言われています。アラキドン酸はコレステロールを減少させたり、免疫力を強化する作用があると考えられています。細胞膜を形成している成分であり、生体の働きをコントロールしていると言われています。