河豚/フグの概要
全世界における河豚の種類は凡そ百三十種とされていて、このうち日本近海で知られるものには五十種類ほど分布しています。非常に脂肪が少なく、筋肉には多くのタンパク質が含まれています。歯ごたえがありますが、これは筋肉における結合組織が非常に強固となっていて硬いからです。そのため、刺身などで調理する際も、非常に薄く切ります。また、河豚の旨味成分は、ベタインやグリシンといったアミノ酸からなり、全体として淡白な味となっています。山口県下関では、河豚のことを福と呼び、縁起を担いでいます。興奮すると胃部を膨張させる性質があり、皮膚には多くのコラーゲンが含まれていて、河豚独特の歯ざわりととなっています。主に、フグちりといった鍋物、フグ刺しといった刺身、みりん干しといったものに利用されます。また石川県では、「フグの卵巣のぬか漬け」といったものが作られており、郷土料理となっています。
フグ/期待される効能・効果
高血圧症状、肥満の改善と予防。ふぐには、テトロドトキシンという猛毒が含まれていますが、イノシン酸やグルタミン酸などの旨味成分もあり、てっさやてっちりなどの料理にされます。猛毒に当たると死ぬことから、鉄砲とも言われます。現在では、調理に資格を有しますので、安全と言えます。ふぐは、脂質が少なく良質なタンパク質を含み、ビタミンB2やナイアシン、カリウムなども含んでいます。