鱶鰭/フカヒレの概要
フカヒレとはサメのヒレのことですが、ゼラチン質を乾燥させたものも含みます。これはコラーゲンが溶解してゼラチン質になったもので、特有の食感があります。古くは海産物として江戸時代に中国へ輸出していたもので、当時は俵物と呼ばれていたそうです。鱶鰭の種類では、排翅、翅餅、黒翅、散翅、白翅があります。排翅は姿煮などに使われており、皮付きを直接干したものです。翅餅は型に散翅を入れて乾燥させ凝固したものです。黒翅は原料となるヒレがアオザメやヨシキリザメとなっています。散翅はスープや炒め物、煮物などに利用されるタイプで、出来上がったものは繊維状になっています。一つ一つヒレを解していく工程を踏みます。尚、鱶鰭は別名で魚翅やサメヒレとも呼ばれています。
フカヒレ/期待される効能・効果
味覚や肌の働きを保つのを改善したり、癌の発生を抑える作用があると言われています。また、免疫力を上昇させたり、貧血の改善に鱶鰭が有用とされます。含有される鱶鰭の成分には、コラーゲンや鉄、銅、亜鉛、マンガンなどがあります。コラーゲンは細胞と細胞を結び付けている蛋白質の一つで、皮膚の新陳代謝を促進させる作用があると言われています。また、免疫力を強化したり、血管を丈夫にする働きがあるとされます。鉄は酸素の運搬や細胞へのその取り込みに関与しているとされます。銅はヘモグロビンの合成をサポートしたり、鉄の取り込みを促進させる作用があると言われています。亜鉛は、不足すると味覚異常を引き起こします。マンガンは骨の発育を促す働きがあると考えられています。