イクラの概要
イクラは、古くは平安時代から食用にされてきた経緯があり、国内ではサケ魚卵の粒状のものを意味します。しかし、語源は元来ロシア語と言われており、こちらでは一般に魚卵を指しています。最近では外国からの輸入物が増えていますが、これは日本の鮭が少なくなったためと考えられます。仲間となる種類では、マスコやスジコの他、人造イラクがあります。マスコは、鮭類のスジコより安値で取引されており、柔らかくて小さな粒が特徴です。スジコは広く塩漬けにして用いられる傾向にあり、生ではあまり使われないと言われています。原料は鮭類の未熟卵巣です。人造イクラは本物に似せた偽物ですが、味も良く似ていると言われています。ただ、臭みが少なく、原料として用いているのが海藻の抽出物です。これを植物油で覆って作ったのが人造イクラとなります。
イクラ/期待される効能・効果
いくらは脳の働きを保つのを改善したり、血栓の形成を防ぐ働きがあると言われています。また、動脈硬化を防ぐのにもいくらが役立つと考えられています。含有されるいくらの成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンA・E・B12、葉酸、パントテン酸などがあります。コレステロールの含有量が多い一方で、多価不飽和脂肪酸も含まれています。この多価不飽和脂肪酸には脳細胞を活性化させたり、中性脂肪を減少させる効果があると言われています。ビタミンAは目に作用することで知られており、ビタミンEは細胞の老化を防ぐ働きがあると言われています。ビタミンB12には造血作用があると言われており、葉酸は神経機能を高めるのに有用とされます。パントテン酸はストレスに対する耐性を強化する働きがあると言われています。