石鯛/イシダイ

石鯛/イシダイの概要

イシダイは好奇心旺盛な魚であり、岩礁域で水深凡そ40メートル程度の場所に棲んでいます。分布域は北海道より南側ですが、中でも日本の南側に石鯛が多く見られます。石鯛は横縞が七本、体表に走っており、色調は灰色で、横縞は黒っぽくなっています。この横縞は成長に伴って次第に薄くなります。仲間となる石鯛の種類ではイシガキダイがあり、名称は体の石垣模様に由来します。しかし、この模様は雄の老成魚になると消えてしまい、白っぽい口が特徴になります。このため、老成魚はクチジロとの別名を持っています。尚、石鯛そのものはクチグロや縞鯛(しまだい)と呼ばれることもあります。

イシダイ/期待される効能・効果

骨を丈夫にしたり、肝機能を高める働きがあると言われています。また、皮膚及び粘膜保護作用や脳の働きを保つのを改善する作用があるとされます。更に血栓の形成や細胞の老化を防ぐ他、動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンD、E、リン、カリウムなどがあります。ドコサヘキサエン酸はコレステロールを減少させたり、癌の予防効果があると言われています。IPAを介してα-リノレン酸から作られる不飽和脂肪酸の一つです。神経組織や情報伝達の働きを保つ役割、学習能力及び記憶力向上作用などがあると言われており、老人性認知症の改善に役立つと考えられています。その他、アレルギー症状を緩和する働きもあるとされます。エイコサペンタエン酸は、血液の流れをスムーズにする効果があると言われているため、高血圧や動脈硬化の予防に有用とされます。また、癌を防いだり、血栓の発生を抑制する効果があると言われています。ビタミンDは骨を丈夫にする働きがあると言われています。カリウムは体内の過剰なナトリウムを排泄する作用があるとされ、ビタミンEは老化の予防に役立つと言われています。