岩魚/嘉魚/イワナ

岩魚/イワナの概要

体の大きさで年齢を予測しにくくなっていますが、これは産卵後も生存可能のためです。分布域は本州の中部より、中国地方にいたる範囲の河川上流です。凡そ三十センチ弱の全長になりますが、降海タイプや湖に生息する種類には、これより更に大きく成長するものも見られます。仲間となる種類では、ニッコウ岩魚やゴギ、アメマス、ヤマト岩魚、オショロコマ、カワマス、レイクトラウトなどがあります。ニッコウ岩魚は変異種もあり、、少し大きな白っぽい斑点が頭部以外に見られます。ゴギは斑点が淡褐色から白っぽくなっており、これらが不規則に大きく見られます。赤褐色の体色をしており、成長するとおよそ二十センチ以上の体長になります。アメマスは多くがメスで、エゾ岩魚は河川残留タイプの呼び名です。同じ仲間の中では大きな白斑が体表に見られます。ヤマトイワナは太平洋岸に向かって流れる本州中部より紀伊半島にいたる範囲の河川上流に見られます。オショロコマは別名でカラフトイワナとも呼ばれており、朱の斑点が体表に見られます。分布域は国内では北海道に限定しており、背は白っぽく暗灰色の体色をしています。カワマスは、同じ仲間の中で一番美味しいと言われている種類であり、斑点は淡緑色になっています。もともと原産が北米と言われており、日本へは明治以降に渡来したとされます。尚、岩魚・嘉魚(イワナ)は別名で、イモウナやイモウオ、切り口と呼ばれることもあります。

イワナ/期待される効能・効果

肝機能を丈夫にしたり、癌やアレルギーの発生を防ぐ作用があると言われています。また、脳の機能を保つのを改善したり、高血圧や動脈硬化の予防に有用とされます。含有される成分には、ビタミンD・E、カリウムなどがあります。含有される脂肪分は少ない一方で、蛋白質が多くなっています。また、質の良い脂肪酸が含有されており、肝機能を維持させたり、循環器疾患の予防に有用とされます。ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートする働きがあるとされます。カルシウムは神経伝達や筋肉収縮に関与する成分であり、ビタミンDはこのカルシウムの血中濃度をコントロールする働きがあると言われており、骨の成長を促すとされます。ビタミンEは、細胞膜に広く見られる成分であり、優れた抗酸化作用を持っています。このため、有害とされる過酸化脂質の発生を抑制し、細胞の老化を防止する役割があると考えられています。また、抹消血管拡張作用があるとされることから、血行障害に起因する冷え性や肩凝り、頭痛の改善に役立つと考えられています。カリウムは腎臓でのナトリウム再吸収を抑え、尿への排泄を促進する作用があると言われています。このため、血圧低下が起こり、高血圧の予防に有用とされます。また、細胞内の酵素反応をコントロールする効果があると言われており、エネルギー代謝を円滑にし、細胞が適正に活動できる状況を築くと言われています。