蟹/カニの概要
凡そ六千種類の蟹が河川や海洋など、世界中の各地域で確認されていて、日本でもこの内、千種類以上知られています。分類学的にタラバガニやハナサキガニといったものは、厳密に言えば蟹類ではありません。ただ、味や外見などが蟹のそれと似たようなもののため、水産の上では同様に取り扱われています。多くは、貝類、エビ、小魚といったものを餌にしているため、これらの生物の甘味や旨味が、少なからず影響を与えていると考えられています。尚、水産上の蟹類では、沢蟹(さわがに)、渡蟹(わたりがに)、ひらつめがに、じゃのめがざみ、のこぎりがざみ、毛蟹(けがに)、もずくがに、あさひがに(朝日/旭蟹)、ズワイガニ、ベニズワイガニ、たかあしがに(高脚)、タラバガニ、はなさきがに(花咲)といったものがあります。
カニ/期待される効能・効果
動脈硬化、肥満の予防と改善、亜鉛による味覚障害の改善、肝機能促進作用など。カニの旨味成分はグルタミン酸、アルギニン、グリシンなど多く含まれていますが、種類によってそれぞれ微妙に味が違ってきます。そして、カニの脂質は少なくダイエット食品に適しているといえます。一般に、ダイエットをするにおいて、重要なタンパク質の補給ですが、肉より魚介類のほうが優れています。また、カニにはタウリンと亜鉛が豊富に含有されています。タウリンは、動脈硬化を未然に予防し、肝機能を高めると言われています。亜鉛はビタミンAの吸収率を高めたり、重金属を体外へ排泄する作用や味覚障害を予防する作用があるとされます。ただ、かには内臓に含まれる酵素によって腐食が早いので、食中毒を引き起こしやすいという欠点もあります。