唐墨/カラスミ

カラスミの概要

カラスミは冬の風物詩として長崎県で天日干が年末に実施されています。最近ではオーストラリアから輸入されているものも見られますが、これは原卵が不十分であるためです。名称は中国墨石に形状が類似することに由来しており、唐墨(カラスミ)と言います。似たような種類では、サワラのカラスミ、マグロやボラのボッタルガ、ブタルグがあります。サワラのカラスミは名称の通り、卵巣はサワラのものを用います。国内での産地は四国です。マグロのボッタルガは、通常パスタに用いられます。名産地はサルディニアです。ボラのボッタルガも同様に食されるイタリアのカラスミです。ブタルグは、原料をボラの卵巣としています。蜜蝋で覆っていますが、これは乾燥を避けるためです。こちらはフランスのカラスミです。

カラスミ/期待される効能・効果

視力や脳の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、ストレスを和らげたり、血栓の形成を抑制する作用があるとされます。その他、皮膚や粘膜を守る働きもあるとされます。含有される成分には、ビタミンAやパントテン酸などがあります。ビタミンAは、皮膚や消化管、鼻、喉などに存在する粘膜の正常化に作用することから、免疫力を強化し、感染症を防ぐ働きがあると考えられています。また、色素ロドプシンの主成分でもあり、この物質は光を目が感じ取るのに不可欠な網膜に見られます。ロドプシンは微量な光量でも反応して破壊されるため、これが脳に刺激として伝導されます。しかし、その後には復元され再生されます。その他、癌の発生を防ぐ働きも様々な動物実験から確認されていると言われています。パントテン酸は補酵素であるコエンザイムAの構成成分として様々な代謝過程で、重要な補助役として作用していると言われています。また、免疫抗体や副腎皮質ホルモン、神経伝達物質などの合成にも関与していると考えられています。その他、薬物の解毒やHDLコレステロールの増加にも関わっているとされます。