笠子/カサゴの概要
名称は皮膚病の一つである瘡(かさ)に類似した体表であることに由来していると考えられています。生息する水深によって体色は異なり、沿岸の浅いところでは黒褐色、深いところでは朱赤色をしています。分布域は日本から朝鮮半島、南シナ海です。仲間となる種類では、ユメ、イズ、オニ、フサ笠子があります。ユメ笠子はノドグロとの別名を持っており、黒っぽい口腔が特徴です。分布域は、東北の南側から東シナ海にいたる範囲となります。イズはオニ笠子との別名を持っていますが、元来オニ笠子と呼ばれるものとは種類を異にします。分布域は、本州の中部より南側から東シナ海にいたる範囲です。オニカサゴは南日本で見られる種類ですが、沖縄以外の範囲となります。フサカサゴは多彩な料理に使われる魚であり、しっかりとした肉質が特徴です。本州の中部から南側にかけて見られます。尚、かさごは別名で、安本丹(あんぽんたん)やアカズラ、ガシラと呼ばれることもあります。
カサゴ/期待される効能・効果
血栓の形成を防いだり、アレルギーを抑える他、味覚の働きを保つのを改善する作用があると言われています。また、骨を丈夫にし、肝機能を高める働きがあるとされます。その他、高血圧や動脈硬化の予防に有用とされます。含有される成分では、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンD、リンなどがあります。ドコサヘキサエン酸はアレルギーを改善したり、コレステロールを減少させる作用があると言われています。また、癌や老人性認知症の改善にも有用とされます。エイコサペンタエン酸は癌や高血圧、動脈硬化の予防に役立つと言われています。また、アレルギー症状を軽減したり、血栓の形成を抑制する作用があると考えられています。ビタミンDは骨の吸収をサポートする成分であり、リンは骨を丈夫にする作用があると言われています。