メルルーサの概要
メルルーサはおよそ五十センチ前後の全長を有していますが、中には一メートルに達するものも見られます。メルルーサの分布域はアメリカ太平洋岸や大西洋岸で、水深五百メートル前後の大陸棚に見られます。仲間となるメルルーサの種類では、アルゼンチンヘイクやニュージーランドヘイク、ケープヘイク、タイセイヨウヘイクがあります。アルゼンチンヘイクはほとんどすり身の材料として使われており、アルゼンチンからブラジルの南側に生息しています。ニュージーランドヘイクは、一メートルを超えるものも見られますが、通常五十センチ前後の全長です。ニュージーランドや南米などの海域に見られます。ケープヘイクはおよそ一メートル程度の全長であり、初めて日本へ持ちいれられたメルルーサ類と言われています。タイセイヨウヘイクは、缶詰だけでなく鮮魚としても利用されており、ヨーロッパでは広く利用されている魚です。尚、メルルーサは別名で、メルやヘイクとも呼ばれています。
めるるーさ/期待される効能・効果
癌やアレルギーの発生を防止したり、血栓の形成を抑える働きがあると言われています。また、肝機能や骨を丈夫にしたり、脳の働きを保つのを改善する作用があると考えられています。その他、高血圧や動脈硬化の予防にも有用とされています。含有される成分では、タウリンやドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、リン、カルシウムなどがあります。タウリンはコレステロールを減少させる効果があるとされる旨み成分です。アミノ酸の仲間であり、眼精疲労回復や糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防に役立つと言われています。また、肝臓において解毒の働きを高める作用があるとされます。ドコサヘキサエン酸はアレルギー症状である喘息やアトピー性皮膚炎を緩和する効果があると言われている他、脳細胞を活性化させて記憶力を高め、老人性認知症の改善に有用とされます。また、癌を予防したり、コレステロールを減少させる役割があると考えられています。エイコサペンタエン酸は、癌や高血圧、動脈硬化の予防に役立つと言われています。また、抗血栓作用やコレステロール低下作用もあるとされ、その働きはDHAのそれより優れていると考えられています。リンは骨や歯を形成している他、アデノシン三リン酸や核酸、リン脂質の構成成分になっています。カルシウムは骨を丈夫にしたり、神経興奮を抑制する役割があると言われています。また筋肉収縮や細胞の情報伝達にも関与しています。