南鱈/ミナミダラ

南鱈/ミナミダラの概要

ミナミダラの見た目はスケトウダラに類似すると言われていますが、ヒゲが下顎に見られず、少し体型も小さくなっています。南鱈の分布域はアルゼンチンやチリ、ニュージーランド南側の海域で、南半球に見られるタラであることに名称も由来します。南鱈の仲間となる種類では、マダラやスケトウダラがあります。前者は冬が旬で、茨城県より北側の太平洋や日本海に見られます。後者は、鱈子として卵巣が一般に流通しており、塩漬けにされています。また、身はカマボコの材料として利用される傾向にあり、分布域は相模湾より北側の太平洋です。

ミナミダラ/期待される効能・効果

南鱈は免疫力や肝機能を高めたり、癌の発生や血栓の形成を抑制する作用があると言われています。また、脳の働きを保つのを改善したり、高血圧や動脈硬化の予防に南鱈が有用とされます。含有される成分には、タウリンやグルタチオン、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、イノシン酸などがあります。タウリンは肝臓における解毒作用を高めたり、心機能を向上させる働きがあると考えられています。また、眼精疲労を回復させたり、動脈硬化や高血圧、糖尿病の予防にも役立つと言われています。その他、コレステロールを減少させる役割もあると考えられています。いわゆる旨み成分であり、アミノ酸の一つです。グルタチオンは老化を防ぐ役割や発癌物質の解毒作用があるとされます。ドコサヘキサエン酸は癌を予防したり、コレステロールを減少させる働きがあると言われています。また、アレルギー症状を緩和させたり、記憶力を高める役割があると考えられています。エイコサペンタエン酸は癌や高血圧、動脈硬化の予防に役立つと言われています。また、コレステロールを減少させたり、抗血栓作用があると言われており、その働きはDHAのそれより優れていると考えられています。