シイラの概要
シイラは国内において中部より南側の太平洋に分布していますが、世界各地の熱帯や温帯の海域に分布しています。シイラは漂流物や藻などに棲み付く小魚を食べており、これらと並んで泳ぐ習性があります。シイラは大型魚に分類されており、成長すると二メートルに達するものも見られます。仲間となる種類ではエビスシイラが知られており、あまり漁獲されませんが、世界各地の暖海に分布しており、沖合いに生息しています。体の高さはしいらのそれより高いと言われており、全長は凡そ一メートル弱となります。ドルフィンフィッシュはしいらの英名での呼び方で、これは船と並んで泳ぐ習性がイルカと同じであるためです。劣化は早く、死亡するととたんに色あせると言われています。このため、塩焼きや干物、フライ、バター焼などに使われる傾向にあります。味はあっさりしており、癖がないと言われています。赤っぽい肉質を持っており、ハワイでは名物料理に多く利用されています。尚、しいらそのものはトウヒャクやマンリキ、マンビキと呼ばれることもあります。
しいら/期待される効能・効果
癌やアレルギー、血栓の形成を抑制する作用があると言われています。また脳の作用維持を改善したり、動脈硬化の予防に有用とされます。含有されるしいらの成分では、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンB1・B2、カリウムなどがあります。ドコサヘキサエン酸はアレルギー症状であるアトピー性皮膚炎などを緩和したり、記憶力を高め老人性認知症の改善に有用とされます。また、癌を予防したり、コレステロールを減少させる役割もあると言われています。エイコサペンタエン酸はDHAより優れたコレステロール低下作用や抗血栓作用があると考えられています。また、癌や高血圧、動脈硬化の予防に有用とされ、血液の流れを向上させる役割があると言われています。ビタミンB1やB2はエネルギーの代謝を促す働きがあるとされます。カリウムは余分なナトリウムを排泄し、高血圧の予防に役立つと考えられています。