縞鰺/シマアジ

縞鰺/シマアジの概要

シマアジは尾びれから頭部に向かって鮮明な黄色っぽい線が走っており、銀白色の腹部と青っぽい背部を有しています。名称は縦縞に因んでおり、鰺の中では大型に分類されます。全長はおよそ八十センチ前後で、世界各地の暖海地域に見られます。仲間となる縞鰺の種類ではコバンアジがありますが、あまり食用にされない傾向にあります。これは身が少なくなっているためで、主に水族館などでその容姿に注目が集まっています。分布域は暖海のインド洋や太平洋で、全長はおよそ五十センチ前後となります。縞鰺そのものはコセやアブラカマジとも呼ばれ、その味は仲間の中でも一番評価が高くなっています。近年、輸入量も増えて縞鰺の養殖物も出回っているため、容易に入手できますが、かつては漁獲量があまりなかったことから値段も高かったそうです。養殖物の縞鰺はあっさりとした味をしていますが、脂肪分の含有量は天然物に比較すると多くなっています。

シマアジ/期待される効能・効果

アレルギーや細胞の老化、血栓の形成を抑える働きがあると言われています。また、骨を丈夫にしたり、脳の作用維持を改善する働きがあるとされます。その他、老人性認知症や動脈硬化の予防にも有用とされます。含有される成分には、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンB1・B6、ビタミンDなどがあります。ドコサヘキサエン酸は脳細胞を活性化させて記憶力を高め、老人性認知症の改善に有用とされます。また、神経組織の作用維持やアレルギー症状の改善などの働きもあると言われています。その他、癌の予防やコレステロール低下作用もあるとされます。ビタミンB1はエネルギーの代謝を促す働きがあると言われており、ビタミンB6は蛋白質のエネルギー代謝を活発にさせる役割があると考えられています。ビタミンDはカルシウムの吸収を補助する作用があるとされます。