鳥貝/トリガイの概要
トリガイは鶏肉に類似した肉質や鳥の頭部に類似した足の形状が名称に因んでいると考えられています。鳥貝の殻は膨れて丸くなっており、その外観はアカガイによく似ていると言われていますが、赤紫色をした内部に薄くなった殻が特徴です。成長するとおよそ七センチ程度の大きさになり、砂泥底で水深数メートル程度の位置に見られます。食用にされるのは鳥貝の足の部分ですが、二枚貝でハマグリやアサリと同様です。オハグロとの別名を持っていますが、由来は鳥貝が黒紫色をしているためです。味は甘くなっていますが、泥臭い傾向にあり、これは泥が消化管に入り込んでしまうためで、出荷時にはむきに身にして足だけが流通します。尚、鳥貝は何も無ければ、折り曲げて足をしまい込んでいます。しかし、泥を掘る際にはこの足を使って潜り、危険を感知した時は、飛び跳ねてその足をバネにします。
トリガイ/期待される効能・効果
貧血を改善したり、骨を丈夫にする働きがあると言われています。また味覚の機能を保つのを改善したり、肝機能を向上させる役割があるとされます。その他、糖尿病や動脈硬化、高血圧といった生活習慣病を防ぐのに役立つと考えられています。含有される成分では、ベタインやタウリン、グリコーゲンなどがあります。ベタインは、コレステロールを減少させる働きがあると言われており、胆汁生成を促進させ、脂質代謝を高める作用があると考えられています。また、肝機能を高める役割もあるとされている成分であり、アミノ酸系に属する窒素化合物です。いわゆる旨み成分でもあります。タウリンは肝臓の解毒作用や心機能を高める作用があると言われています。また、血液内のコレステロールを低下させ、動脈硬化の予防に有用とされます。アミノ酸の一つであり、他にも眼精疲労を回復させたり、糖尿病を防ぐ作用などがあると考えられています。グリコーゲンは疲労回復に有用とされる成分であり、ブドウ糖に転換されエネルギー源として活用されます。