石斑魚/ウグイ

石斑魚/ウグイの概要

別の魚が生存できないような酸性傾向の水質にも順応できる能力を持っており、琉球列島以外の日本各地に見られます。環境に対する適応力が優れた魚で、成長するとおよそ四十センチ程度の全長になります。雑食であり、国内の淡水魚のうちで、一番その生息範囲が大きいと言われています。一過性の降海タイプと、生涯にわたって淡水に生息するものがあります。仲間となる種類では、エゾ石斑魚やウケグチ石斑魚、マルタがあります。エゾ石斑魚は、沿海州やサハリンの他、国内では東北から北側の池や沼、川等に分布しています。ウケグチ石斑魚は、福島県など限定した所にしか見られない希少種です。上顎が引っ込んで下顎が突出している様が受け口に類似することが名称に由来していると言われています。マルタはウグイより劣った味と言われていますが、その外観はウグイに類似するとされます。内湾や沿岸にも生息していますが、淡水と海水が交じり合った河口域に見られます。多くは塩分の少ない水域に見られ、マルタウグイとも呼ばれています。尚、うぐいそのものは別名で、赤魚(あかうお)や鮠(はや)、赤腹(あかはら)と呼ばれることもあります。

ウグイ/期待される効能・効果

免疫力を高めたり、アレルギーや血栓の発生を抑制する作用があると言われています。また、肝機能を丈夫にしたり、脳の働きを維持するのを改善する作用があるとされます。その他、動脈硬化や高血圧を防ぐのにも役立つと考えられています。含有される成分には、レクチンをはじめ、ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA/IPA)、ビタミンB1・Dなどがあります。レクチンは癌を抑える働きがあるとされる蛋白質の一つであり、免疫機能を高める役割があると言われています。ドコサヘキサエン酸は、脳細胞を発達させて記憶力を高め、老人性認知症の改善に有用と言われています。また、癌を予防したり、コレステロールを減少させる働きもあると考えられています。エイコサペンタエン酸は優れた抗血栓作用とコレステロール値低下作用があると言われています。また、癌や高血圧、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。ビタミンB1は糖質代謝や疲労回復に有用とされており、ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートする働きがあると言われています。