アボカド

アボカドの概要

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メキシコやペルーにかけて栽培されていたことから熱帯アメリカがアボガドの原産地と言われています。フルーツの中では果汁や甘味、酸味などに劣りますが、森のバターと言われるほど高い栄養価を有します。調理の際にはスープやサラダといった形で使われる傾向にあり、どちらかと言えば、果菜としての性質を持っています。またインカ帝国のかつてのお墓からアボカドの種が見つかっていますが、直ぐにペルーへ伝わっていないのではないかと指摘されています。一説では、エクアドルよりインカ族が千四百年代にアボカドの種を持ち込んだのではないかとも言われています。栽培果樹としての歴史はそれほど古くはなく、二十世紀以降と言われています。品種ではハスと呼ばれているものが日本へ輸入されています。種類としては、メキシコ系、西インド諸島系、グアテマラ系があります。メキシコ系は、ズタノと呼ばれる西洋ナシ状のもの、そしてベーコンやハスといった卵状をしたものがあります。香りは特徴的な甘さがあり、アボカドの果実だけでなく葉からも放たれています。濃厚な味も特徴的で、脂肪の含有量も多くなっています。アボカドは黄緑色をした果肉を有し、果実そのものは小形です。種類別の西インド諸島系は同じ仲間の中では一番脂肪が少ない一方で、最も大形の果実を有します。薄い果皮とあっさり系の食味が特徴です。グアテマラ系では、フェルテと呼ばれている西洋梨形のものが知られています。これはメキシコ系との雑種ですが、そもそもグアテマラ系はこのメキシコ系と西インド諸島系の中間に位置します。荒いキメを持っており、厚い果皮を有します。また、淡黄色の色調を有する果肉になっています。尚、アボカドは、別名でアバカテ、ワニナシとも呼ばれています。

あぼかど/期待される効能・効果

貧血や便秘の改善、糖尿病や高血圧、細胞老化、動脈硬化の予防、そして解毒の働きなどがあげられます。含有される成分では、食物繊維やグルタチオン、オレイン酸などがあります。食物繊維には善玉菌を腸内にて活性化させる働きがあり、抗癌や整腸に有用です。グルタチオンは抗酸化物質の仲間であり、活性酸素を取り除く働きや発癌性物質を排泄させる作用などがあると考えられています。また老化を抑えたり、解毒の働きも指摘されています。オレイン酸は動脈硬化を防ぐのに有用とされており、これはコレステロールのうち、善玉の方を増加させる一方で、悪玉を減少させる働きに由来します。また、この成分はn-9系の一価不飽和脂肪酸となります。