橙/代々/ダイダイ

橙/ダイダイの概要

回青橙(かいせいとう)は中国での呼び名で、これは橙色から更に緑色へ戻ることに由来します。橙(代々・ダイダイ)は中国から日本へ伝わったと言われていますが、ヒマラヤ地方が橙の原産地となっています。また、「ダイダイ」という名称は日本へ渡来した際にサワーオレンジから変化したとも考えられています。現在の日本の生産地では愛媛県や和歌山県が知られています。仲間となるの品種では回青のほか、臭橙(しゅうとう)などがあります。回青ダイダイは、冬にダイダイ色の果実を実らせますが、収穫を行わずに木へつけたままにしておくと、年を越えて春を迎える頃に緑色へ変化します。大きさや重さはやや小ぶりで、別名では座橙(ざだいだい)とも呼ばれています。臭は、回青より重い果実を実らせ、その形状は球形になっています。独特の芳香が皮から放出されているため、この名称がついたと考えられていますが、別名では「かぶす」と呼ばれることもあります。

ダイダイ/期待される効能・効果

利尿を促したり、疲労回復、リラックスさせるなどの働きがあるとされます。また、血栓を防いだり、高血圧や動脈硬化を予防するのにもが有用とされます。その他、癌の発生を抑える働きもあると言われています。含有されるの成分では、食物繊維(果汁にはありません。)のほか、テルペンやフラボノイド、カリウム、クエン酸などがあります。食物繊維は整腸作用や抗癌作用があると言われており、他にも動脈硬化や糖尿病など生活習慣病の予防にも役立つとされます。テルペンは果実の持つ芳香成分であり、興奮した神経を鎮静する作用があるとされます。フラボノイドはポリフェノールの一つであり、且つ色素成分となります。利尿作用の他、脳卒中や高血圧、動脈硬化、老化、癌などの予防に有用とされます。カリウムは過剰になったナトリウムを排泄させる作用があるため、高血圧の予防に有用とされます。クエン酸は、乳酸と呼ばれる疲労物質の分解を促進させる働きがあると言われており、疲労回復に役立つとされます。