ドライプルーン

ドライプルーンの概要

ドライプルーンは欧州諸国から明治時代以降に日本へ渡来したものと考えられています。ワシントンやオレゴン、カリフォルニアがドライプルーンの主な産地となっていますが、プルーンそのものはコーカサス地方が原産地となります。西アジアの黒海及びカスピ海の間に位置します。日本名ではドライプルーンのことを「奇跡の果実」とも呼ばれますが、これはその栄養評価の高さからきているもので、ミラクルフルーツとも呼ばれます。また、この栄養価は乾果にすることでより上昇すると言われています。尚、他の別名では干し李(ほしすもも)と呼ばれることもあります。

ドライプルーン/期待される効能・効果

ドライプルーンには、骨を丈夫にしたり、視力を保つのを改善する働きや美肌効果があると言われています。また、便秘や貧血を改善したり、癌の発生を抑える作用があるとされます。更に、糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病の予防にも有用と考えられています。含有されるドライプルーンの成分では、アントシアニンやβカロテン、鉄、銅、亜鉛、マンガンなどがあります。アントシアニンは視力を改善したり、肝機能障害の緩和、癌の発生を抑制する働きがあると言われています。また、血糖値が高くなってしまうのを抑える働きがあると言われていることから、糖尿病の予防に役立つと考えられています。いわゆる抗酸化物質であり、水溶性色素成分でもあります。βカロテンは小腸壁で必要に応じてビタミンAに変換されます。このため、過剰症は起こらないと言われています。また、皮膚や肺、喉、鼻、消化管といった器官に存在する粘膜を正常に維持したり、免疫力を上昇させ感染症を予防する作用があると考えられています。更に有害な活性酸素を除去することから発ガン抑制作用があると考えられており、老化防止にも有用とされます。鉄は繰り返して体内で利用されている成分であり、酸素の運搬や細胞への酸素取り込みといった働きがあるとされます。また、ミオグロビンと呼ばれる筋肉中の蛋白質やヘモグロビンの構成成分にもなっています。銅は、鉄の吸収を補助する作用があると考えられています。また、ヘモグロビンの合成を補助する作用があることから、貧血予防に必要不可欠な成分と言われています。亜鉛はDNAやインスリン合成、蛋白質合成、免疫反応、糖質代謝に関与する酵素成分として、これらの作用を補助していると考えられています。マンガンは骨の発育に関わっています。また、スーパーオキシドジスムターゼなどの酵素や蛋白質、脂質、糖質代謝に関与する酵素の構成成分として欠かせない物質と考えられています。