ドリアン

ドリアンの概要

ドリアンは東南アジアを中心とするタイやマレーシア、インドネシアなどで栽培されおり、マレー半島や東インドがドリアンの原産地と言われています。トゲのあるものを意味するduriはマレー語であり、ドリアンの名称もこれに因んでいると言われています。ドリアンの仲間となる種類では、チャネー種、クラドゥムトーン種、ガンヤオ種、モントーン種といったものがあります。チェネー種は出回っている量が多く、値段も安くなっています。強い臭気がありますが、果肉は甘くなっています。タイで生産されており、最も有名な品種になっています。クラドゥムトーン種はあまり見られませんが、甘い果肉を持っています。少し大きめの種を有し、タイで生産されています。ガンヤオ種は高値で取引されており、出回っている量もそれほどありません。甘い果肉を持ち、大きな種を有します。こちらもタイで生産されています。モントーン種は比較的流通していますが、少し高値です。黄色い果肉を持ち、人気のある品種です。

どりあん/期待される効能・効果

高血圧、糖尿病、動脈硬化の予防にどりあんが有用とされます。また、解毒作用や癌を抑える働き、粘膜や皮膚を守る作用などがあるとされます。その他、疲労回復にもどりあんが役立つと言われています。含有されるどりあんの成分では食物繊維やインドール誘導体が知られています。食物繊維は消化酵素で分解されない性質を持ち、この成分は多糖類のセルロースやヘミセルロースとなります。整腸作用があり、排便を促進し、その量を増加させる働きがあるとされます。また、腸内菌によって腸管運動が促され、便秘を改善すると言われています。更に、有害物質やコレステロール、糖質などの取り込みを邪魔し、その排泄を促進させることから、癌や動脈硬化、糖尿病の予防に役立つとされます。その他、悪玉菌は発癌性物質といった有害物質を生成しますが、食物繊維は乳酸菌などの善玉菌を増やす働きがあると言われていることから、悪玉菌の増殖を減少させる効果があるものと考えられています。インドール誘導体は、発癌性物質を解毒したり、消滅させたりする働きがあると考えられている、臭気成分です。